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2004 年度 実績報告書

IL-18による破骨細胞分化制御の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15790206
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

山田 直子  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10319858)

キーワード破骨細胞 / IL-18 / RANKL / マクロファージ / IFN-gamma
研究概要

我々はこれまでに、IL-18が破骨細胞に直接作用し、骨吸収活性を抑制することを明らかにした。また、破骨細胞の分化におけるIL-18の作用は、単独又はIL-12と協調してT細胞に作用して破骨細胞の分化を抑制することが報告されている。我々はT細胞を介さないIL-18の破骨細胞分化に対する作用を解析するために、マウス骨髄細胞をM-CS F(100ng/ml)を添加培養して分化させたM-CSF依存性マクロファージを単離し、M-CSF (25ng/ml)とRANKL (25ng/ml)の存在下で破骨細胞を分化させる系を実験に用いることにした。そこで本研究では破骨細胞分化過程におけるIL-18の破骨細胞前駆細胞への直接作用とその分子機構を解明することを目的とした。
我々はこの分化誘導系を用いてIL-18 (100ng/ml)単独刺激では破骨細胞前駆細胞に直接作用して破骨細胞分化を促進し、IL-18 (10ng/ml)とIL-12 (10ng/ml)の共刺激では破骨細胞分化を抑制することを明らかにした。さらにRT-PCR法によりIL18が作用して発現量の変化するサイトカインを調べた結果、IFN-bは発現量が減少し、TNF-a、IL-3は増加、IFN-g、GM-CSF、IL-1、IL-6は変化しなかった。そこでIFN-b (100IU/ml)を培養時に添加したが破骨細胞分化に影響はなかった。さらにIFN-g及びTNF-aノックアウトマウスから単離したマクロファージを用いた場合では、IL-18の破骨細胞分化抑制効果は阻害されなかった。またプロテインアレイシステムにより18種類のサイトカインの培養上清中の濃度を測定したが、IL18が作用して分泌量の大きく変化するサイトカインはなかった。現在IL-18の破骨細胞分化抑制の分子機構の解析を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Down-regulation of Osteoprotegerin Production in Bone Marrow Macrophages by Macrophage Colony-stimulating Factor2005

    • 著者名/発表者名
      Yamada N, et al.
    • 雑誌名

      Cytokine (In press)

  • [雑誌論文] Inhibition by interleukin-18 of the growth of dunn osteosarcoma cells2004

    • 著者名/発表者名
      Okamoto T, Yamada N, et al.
    • 雑誌名

      J Interferon Cytokine Res 14・3

      ページ: 161-167

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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