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2003 年度 実績報告書

クルーズトリパノソーマと作用する宿主分子のファージディスプレイ法による網羅的検索

研究課題

研究課題/領域番号 15790218
研究機関順天堂大学

研究代表者

吉田 彩子  順天堂大学, 医学部, 助手 (20343486)

キーワードTrypanosoma cruzi / 無鞭毛型原虫 / ファージディスプレイ法 / ヒト心筋タンパク質 / KIAAO220 / ring finger protein 28 / translation initiation factor 2
研究概要

シャーガス病の病原体Trypanosoma cruziは、自身の増殖や生存のために感染宿主細胞の代謝や免疫機構を改変することが知られているが、その分子基盤、特に原虫-宿主細胞間における分子間相互作用については未だに不明な点が多い。そこで、心筋細胞寄生時における原虫-宿主細胞間相互作用分子の同定を目的として、T. cruziの細胞内増殖型である無鞭毛型原虫分泌タンパク質と反応するヒト心筋細胞分子の検索を、ファージディスプレイ法を用いて網羅的に行った。
スクリーニングには、あらかじめヒト心筋タンパク質をファージ外皮膜上に発現している、T7 select pre-madeファージディスプレイライブラリー(Novagen)を用いた。これをELISAプレートにコートした無鞭毛型原虫分泌タンパク質で6回パンニングを行い、最終的に80個の陽性クローンを得た。各クローンのコードするヒトcDNAの塩基配列を決定し、データベースよりタンパク質分子を同定したところ、最も多く得られたのは、KIAAO220(機能不明)をコードしているクローンで、全体の35.0%であった。他には、横紋筋の構造形成やシグナル伝達に関与するとされるring finger protein 28をコードしているクローンが30.0%、また、mRNAの翻訳を調節するtranslation initiation factor 2をコードしているクローンが11.3%と高頻度で認められた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yabu Y, Yoshida A, Suzuki T, Nihei C, Kawai K, Minagawa N er al.: "The efficacy of ascofuranone in a consecutive treatment on Trypanosoma brucei brucei in mice."Parasitology International. 52(2). 155-164 (2003)

  • [文献書誌] El-Malky M, Maruyama H, Shimada S, Hirabayashi Y, Yoshida A et al.: "Intraepithelial infiltration of eosinophils and their contribution to the elimination of adult intestinal nematode, Strongyloides venezuelensis in mice."Parasitology International. 52(1). 71-79 (2003)

  • [文献書誌] Maruyama H, Aoki M, Okamura S, Yoshida A, Itagaki T, Ohta N: "Adult worms of the rodent intestinal nematode, Strongyloides venezuelensis, successfully invade chick intestinal mucosa."Parasitology International. 52(1). 35-39 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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