上記課題に対して、平成15年度は主に培養細胞(慢性骨髄性白血病株K562を中心として、また比較のために急性骨髄性白血病細胞株HL-60、骨髄異形成症候群株MDS-L)を用いて、抗癌剤STI571やATRA、サイトカインG-CSF等によるアポトーシス、分化誘導、細胞増殖にかかる基礎データ(特に細胞内骨格や細胞形態の変化に注目して)の収集に努めた。また細胞機能の評価として単球やマクロファージの貪食能に注目して、健常人ボランティアドナーの末梢血より採取した単球を用いて、細胞運動や貪食の様子を顕微鏡下連続撮影して解析中である。今後同様の実験を患者プライマリー細胞に拡張して、また各種薬剤の組み合わせを変更して引き続き検索続行の予定である。
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