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2003 年度 実績報告書

サーカディアンリズムによるコカイン致死作用の日内変動

研究課題

研究課題/領域番号 15790322
研究機関横浜市立大学

研究代表者

佐藤 秀則  横浜市立大学, 医学部, 助手 (60326030)

キーワードサーカディアンリズム / コカイン / 致死 / ドーパミン受容体 / NMDA受容体 / mPer / c-fos / ストレス対応
研究概要

コカイン投与の前段階として,サーカディアンリズムとストレス応答に関する基礎データを得る目的で以下の研究を行った.Light : Dark(LD)あるいはDark:Dark(DD)条件でICRマウス(7W/M;34-399)を2日間順化,2日目からは絶飲食とし,3日目にサーカディアンタイム(CT)0,4,8,12,16,20においてPBS投与(i.P.)10分後の視交叉上核(SCN)および線条体(CPu)におけるc-fos,mPer1,dbp遺伝子mRNAs,NMDA受容体(ζ1)の発現量動態について調べた.
SCN(n=4),CPu(n=4)を分画して得た細胞質画分よりmRNAs,膜画分よりζ1サブユニットについて発現量を解析した.RT-PCRによるmRNAs解析の結果,LD条件下のSCNにおいて,c-fosはCT4,mPer1はCT12においてピークを認める発現リズムを呈し,PBS投与ではc-fos,mPer1ともにCT20で最大となる発現応答を認めた.CPuにおいてはc-fos,mPer1ともにsubjective nightでピーク(CT16)を認めるリズムを呈したが,FBS投与による発現応答は認めなかった.DDにおいてはLDと同様のmRNAs発現リズムを呈したが,SCNにおいてPBS投与によりCT12で最大となる発現応答を認め,LDサイクルとは異なる発現動態を示した.dbpは,LD,DDともにSCNでは発現を認めず,CPuにおいてのみその発現を認めた.
Western blottingによるNMDA受容体タンパク質解析では,LDおよびDD条件下ともにSCNではsubjective night(CT12,16,20)においてsubjective day(CT0,4,8)に比して発現量が多く認められる傾向にあり,夜行性げっ歯哺乳類の運動活動との関連が示唆された.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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