• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

H.pylori感染による胃炎の成立・持続におけるケモカインレセプターの役割

研究課題

研究課題/領域番号 15790333
研究機関弘前大学

研究代表者

下山 克  弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (50312492)

キーワードHelicobacter pylori / cagPAI / chemokine
研究概要

本邦において多くのHelicobacter pyloriが持つcag pathogenicity islandは多数のタンパクをコードする遺伝子群であり、それらのタンパクはTypeIV secretion systemを形成し、H.pyloriの意上皮細胞接着後にCagA蛋白を胃上皮細胞が胃上皮細胞内に送り込み、ケモカイン産生を刺激することが知られている。
本年は胃粘膜生検組織の収集を引き続き行い、感染胃粘膜における菌側の因子を検討するため生検組織から分離培養されたH.pyloriのcag pathogenicity islandの遺伝子型について、cagA, cagEおよびVirD4の3つの遺伝子についての解析を中心に行った。また、宿主側がCagA蛋白をどの程度認識しているのか、これらの遺伝子の有無との関連を検討した。以上のことから得られた知見を2つの論文で公表する。
さらに、早期胃癌患者と慢性胃炎患者それぞれ数名から採取したサンプルを使用し、両群における胃粘膜でのCXCケモカインレセプターmRNAの発現を新たに導入したreal time PCR法により検討比較したが、これまでのところ昨年までのdensitometryの結果と同様に有意差は見出されていない。今後はプライマーに関する問題も解消するため市販のプローブを用いたreal time PCR法による検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Relation of CagA seropositivity to cagPAI phenotype and histological grade of gastritis in patients with Helicobacter pylori infection2005

    • 著者名/発表者名
      Shimoyama T, et al.
    • 雑誌名

      World Journal of Gastroenterology (in press)

  • [雑誌論文] Genes inside the cag Pathogenicity island of Helicobacter pylori are not associated with gastric cancer in Japan2004

    • 著者名/発表者名
      Nishiya D, Shimoyama T, et al.
    • 雑誌名

      Hepato-Gastroenterology 51

      ページ: 891-894

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi