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2003 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルスNS遺伝子のリバビリン併用インターフェロン療法への影響

研究課題

研究課題/領域番号 15790335
研究機関山形大学

研究代表者

菅原 一彦  山形大学, 医学部, 助手 (70333953)

キーワードHCV / リバビリン / NS遺伝子 / バイオリアクター
研究概要

リバビリン併用インターフェロン(IFN)療法は、従来のIFN単独療法に比べGenotype 1Bの高ウイルス症例に対しても有効とされている。これまでIFN単独療法の有効率とHCVのNS遺伝子の変異に相関があることが知られているが、リバビリン併用IFN療法とNS5Aの変異の関係は明らかではない。Genotype 1Bで高ウイルスのC型慢性肝炎34例において、リバビリン併用IFN療法を24週間行い、有効率とNS5Aの変異の関係を検討した。治療終了時点でのALT正常化は24例(70.6%)に見られたが、治療終了24週後の最終的な有効率は6例(17.6%)であった。NS5Aの変異と有効率の関係を見てみると、有効例はすべてNS5Aに変異を持った症例であった。NS5Aの変異数は有効例で平均4.5個で、無効例の平均1.1に比べ優位に変異数が多かった。また、ウイルス量は、有効例と無効例の間に差は無かった。以上より、リバビリン併用IFN療法においてもNS5Aの変異が有効率と密接に関わっている事が示された。
現在、HCVのcDNAレプリコンを用いた研究が多く発表され、HCVの基礎的研究が進められている。また、cDNAレプリコン以外にもレトロウイルスを用いた系や、動物モデルの作成が急がれている。我々は、元来人工補助肝臓システムとして開発された3次元高密度培養装置であるラジアルフロー型バイオリアクター(バイオット株式会社)に着目した。本システムの特徴は、肝細胞をより生体に近い条件で培養できる点である。本システムを用いる事で、培養細胞へのウイルス感染とウイルス増殖さらに感染性のあるウイルス粒子の放出が期待される。現在我々は、このシステムを使ってHuh-7細胞とHepG2細胞を用いたHCVの感染実験を行うべく準備を進めている。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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