研究概要 |
研究初年度は内皮細胞移植のための基礎実験を行った。 (1)蛍光色素(2',7'-dichlorofluorescin diacetate)を用いた細胞内酸化ストレス産生測定系を確立した。培養心筋細胞において炎症性サイトカインであるtumor necrosis factor-αが酸化ストレス産生を亢進し、心筋細胞機能を障害していることを見いだした。(論文発表済み) (2)マウス骨髄、脾臓から単核球成分を分離し、さらに内皮前駆細胞を分離する方法を確立した。 (3)内皮前駆細胞の培養系を確立した。さらに、GFPをマーカーとしてリポフェクション法あるいはエレクトロポレーション法による遺伝子導入を行い、導入・発現効率の評価を行った。その結果、本研究ではリポフェクション法を採択することにした。 (4)マウスのin vivoにおける心機能評価のため、心エコー法、ミラー・カテーテルによる心内圧測定法を確立した。
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