• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

同所性肺がんモデルを用いたRho C dominant-negative遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 15790409
研究機関岐阜大学

研究代表者

大野 康  岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (00334938)

キーワードRhoC遺伝子 / レトロウイルス / dominant-negative遺伝子 / 遊走細胞数 / 浸潤細胞数 / 同所性肺がんモデルマウス / Retrovirusvector / 培養非小細胞がん細胞
研究概要

昨年度は、培養非小細胞がん細胞へのレトロウイルスの導入を行い、肺がん細胞を直接肺内に注入することにより同所性肺がんモデルマウスの開発に成功した。
本年度はこのウイルス導入非小細胞がん細胞および肺がんモデルマウスを用いて以下のことを行った。
1.培養非小細胞がん細胞(LL-2)へのレトロウイルスによるRhoC dominant-negative遺伝子治療
LL-2細胞においてRhoC遺伝子の発現をRT-PCR法を用いて確認した。Retrovirusvectorに3回重複感染させることで、1回では56%、2回では74%、3回では86%まで導入効率を上げることができた。RhoC dominant-negative遺伝子を作製し、レトロウイルスベクターを用いて肺がん細胞に導入した。フローサイトメトリーによりRhoC dominant-negative遺伝子が導入された肺がん細胞のみを選別した。
2.In vivo非小細胞肺がんRhoC dominant-negative遺伝子による転移抑制
同所性肺がんモデルマウスの作製に成功し、モデル作製後21日目において縦隔リンパ節重量は、RhoC遺伝子導入細胞投与群(RhoC群)773mg,RhoC dominant-negative遺伝子導入細胞投与群(dnRhoC群)206mg、非遺伝子導入細胞群(Parental群)は328mgでdnRhoC群はRhoC群(P<0.001),Parental群(P<0.05)に比較して有意に転移抑制を認めた。
3.RhoC遺伝子およびRhoC dominant-negative遺伝子のin vitro, in vivoにおける非小細胞肺がん転移抑制の分子機構の解明
遊走細胞数、浸潤細胞数とも、Parental群に比較してRhoC群で有意に増加(P<0.001),dnRhoC群で有意に減少(P<0.05)を認めた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ikoma T, Ohno Y et al.: "A Definitive Role of RhoC in Metastasis of Orthotopic Lung Cancer in Mice"Clinical Cancer Research. 10. 1192-1200 (2004)

  • [文献書誌] Li Yun M, Ohno Y et al.: "Extracts from the Roots of Lindera strychifolia Induces Apoptosis in Lung Cancer Cells and Prolongs Survival of Tumor-bearing Mice"The American Journal of Chinese Medicine. 31. 857-869 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi