研究概要 |
1.アンケート調査 10歳〜12歳の小学生539人に対してATS (American Thoracic Society)のアンケート調査表(ATS-DLD)をもとに、一部改変したものを用いたアンケート調査を行った.記入に際しては保護者が行った. 2.呼吸機能・呼気中NOの測定 アンケート調査を施行した対象のうち、同意の得られた538人について施行した. 呼吸機能検査:努力性肺活量・一秒量の測定を行った.測定は2回行い、最良値を測定値とした. 呼気中NO検査:chemiluminscent analyzerを用い行った.測定は3回行い、その平均値を測定値とした. 測定に際してはすべての対象が容易に行うことができた. 3.対象者血清採取 アンケート調査を施行した対象のうち、同意の得られた483人について施行した. 得られた検体は直ちに血清分離し、0.5mlずつ分注し、-20℃にて凍結保存した. 保存した検体は、平成16年度に一括して、血清MBL濃度、非特異的IgE、特異的IgE(ダニ、スギ、ネコ、カビ)、血中サイトカイン濃度等を測定する予定である. 4.データ 得られた調査結果(アンケート・呼吸機能・呼気中NO)を統計解析ソフトSPSS (Windows version 8.0;Chicago,IL,USA)に入力した. なお、調査は、提供者やその血縁者の人権および利益の保護を尊重する内容の承諾書に同意した対象にのみ行った.
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