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2004 年度 実績報告書

生体内リンの恒常性を維持するリンセンサー複合体の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15790430
研究機関徳島大学

研究代表者

瀬川 博子  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (70325257)

キーワードリン / トランスポーター / センサー / 腎
研究概要

水・電解質代謝の恒常性の維持は、生体の内部環境の維持のなかで重要な位置を占める。しかも、維持範囲が小さいものでは、極めて狭いレンジにあることも特徴的である。この恒常性の破綻が生じた状態が水電解質代謝異常であり、このような内部環境の破綻は生命の危険を招く。この中で、生体内で多くの生理機能に関わりのあるリンは生体内で厳密にコントロールされている。最近我々は、成長期に重要あり、リンセンサーとしての役割を担っていることが示唆されるリンセンサー(type IIcリンセンシングトランスポーター)を同定した。本分子は単なるトランスポーターとしてではなく、体内のリンの恒常性を維持するためにリン濃度を感知するリンセンサーの機能を併せ持つ分子であると考えられる。
本研究においては本分子のセンサーとしての機能を明らかにすると共に、常染色体劣性遺伝低リン血清くる病(HHRH)の原因遺伝子の解明及び生体内のリン調節機構の解明を目的とする。type IIcリンセンサーの補助因子を同定する目的でマウス腎cDNA発現ライブラリーを作製し約500から700クローンを1グループとしてin vitro転写によりcRNAを合成しcRNAを合成しXenopus卵母細胞に共発現させ32Phosphorusの取り込みを変化を指標にスクリーニングを行った。3回スクリーニングを行い数個の陽性クローンを得ることができ、現在詳細を解析中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Internalization of renal type IIc Na/Pi cotransporter in response to a high phosphate diet2005

    • 著者名/発表者名
      Segawa H. et al.
    • 雑誌名

      Am J Physiol Renal Physiol 288

      ページ: F587-F596

  • [雑誌論文] Circulating FGF-23 is regulated by 1alpha,25-dihydroxyvitamin D3 and phosphorus in vivo.2005

    • 著者名/発表者名
      Saito H. et al.
    • 雑誌名

      J Biol Chem 280

      ページ: 2543-2549

  • [雑誌論文] Characterization of inorganic phosphate transport in osteoclast-like cells2005

    • 著者名/発表者名
      Ito M.et al.
    • 雑誌名

      Am J Physiol Cell Physiol. 288

      ページ: C921-C931

  • [雑誌論文] Vitamin D and phosphate regulate fibroblast growth factor-23 in K562 cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Ito M.et al.
    • 雑誌名

      Am J Physiol Endocrinol Metab (in press)

  • [雑誌論文] Posttranscriptional regulation of albumin gene expression by branched-chain amino acids in rats with acute liver injury.2004

    • 著者名/発表者名
      Kuwahata M. et al.
    • 雑誌名

      Biochim Biophys Acta. 1739

      ページ: 62-69

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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