研究課題
(1)酸化ステロールの高感度定量系の構築作用電極としてグラッシーカーボン電極、溶媒としてアセトニトリルとイソプロパノールの混液を用いるサイクリックボルタンメトリーでは、+1.8V vs. Ag/AgClより正電位を印加すると、コレステロールの酸化波が観察され、この波高はコレステロールの濃度依存的に増加した。この反応を電気化学検出HPLCに応用し、コレステロールの定量系を構築した。本法の生体試料への応用として、血清総コレステロールの定量を試みたところ、良好な精度で定量が可能であった。幾つかの酸化ステロールについて、本法による定量が可能かどうか検討した。予備的検討では、ピコモルレベルの定量が可能であり、細胞の酸化ステロールの分析法として使用可能と考えられた。(2)LXRα及びLXRβ発現細胞の調製ヒト単球系の細胞株(THP-1,HL-60及びU937)のin vitro分化システムを用いて、マクロファージ様の細胞を調製した。LXRα及びLXRβの発現変化について検討中である。(3)細胞内コレステロールエステル化酵素(ACAT)の動脈硬化における意義初代培養したヒト単球のマクロファージへの分化に伴い、トランスフォーミング成長因子β-1によってACAT-1の遺伝子及びタンパク質発現が増加することが分かった。また、ストレプトゾトシン糖尿病ラットでは、小腸のACAT活性が増加しており、それはACAT-2の発現増加によるものであった。(4)抗酸化物質の分析法の開発植物の抗酸化物質であるフラボノイドの電気化学検出HPLCによる分離定量法を開発した。
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