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2004 年度 実績報告書

転写因子FKHRL1の正常造血における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15790499
研究機関自治医科大学

研究代表者

内田 美栄  自治医科大学, 医学部, 助手 (80316520)

キーワードFKHRL1 / エリスロポエチン / トランスジェニックマウス
研究概要

我々は、エリスロポエチン依存性細胞株、UT-7/EPOにForkhead familyの一員である転写因子、FKHRL1の恒常活性型(FKHRL1-TM)及び優位抑制型(FKHRL1-DN)を遺伝子導入し、遺伝子導入株を樹立した。それらと親株であるUT-7/EPOを比較する手法を用いて、FKHRL1-TM導入株では、EPO存在下でも、細胞周期が停止することを見い出した。また、UT-7/EPOは、EPOを除去後約24時間で細胞周期が停止し、その後アポトーシスを起こすのに対して、FKHRL1-DN導入株では、細胞周期は停止せずにより早期にアポトーシスを起こすことを確認した。UT-7/EPOにおいて、内因性のFKHRL1は、EPOを除去すると核内へ移行し活性化されることから、転写因子FKHRL1は、細胞の生存にとって不利な環境下での細胞の生存に必要な因子であることが示唆された。換言すると、細胞がアポトーシスを起こすのを阻止する方向に働く遺伝子ではないかと考えた。FKHRL1-DNの結果をさらに確かめる目的で、FKHRL1のsiRNAを用いて、同様に細胞周期、アポトーシスの解析を行ったところ、同様の結果が得られた。
これらの細胞株で得られた結果を動物モデルで確認する目的で、FKHRL1-TM及びFKHRL1-DNをGATA-1 promoterの下流に繋げた遺伝子を用いて、トランスジェニックマウスを作成した。外観は野生型と変わりなく、また、赤芽球、巨核球系に何らかの異常を持つことを期待したが、末梢血所見、骨髄所見、脾臓の所見も特に差異を認めなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Erythropoietin overcomes imatinib-induced apoptosis and induced erythroid differentiation in TF-1/bcr-abl cell2004

    • 著者名/発表者名
      Uchida M
    • 雑誌名

      Stem Cells 22・4

      ページ: 609

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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