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2004 年度 実績報告書

再生表皮ではNotchの活性が変化するため細胞は再増殖を開始する。

研究課題

研究課題/領域番号 15790565
研究機関東北大学

研究代表者

渡辺 洋  東北大学, 病院, 助手 (40359526)

キーワード表皮細胞 / 創傷治癒 / Notch
研究概要

皮膚に生じた疾患の治療に日々従事していて、皮膚潰瘍の治療に苦慮することが多い。そこで、私は創傷のよりよい治療法を開発するため創傷の治癒過程のなかでも表皮の性質の変化に着目して解析を行った。皮膚の創傷治癒の際、表皮細胞は脱分化して再増殖をスタートするが、この過程でNotch2の発現が変化することを私は見いだした。Notchは4種類の相同分子からなるファミリーを形成している。以前、同じ研究室の奥山が行った解析で、Notch1は未分化な表皮細胞の増殖を抑制して分化を促進することが明らかになっている。しかし、創傷部の表皮細胞ではNotch1ではなくNotch2の発現が変化することから、私はNotch2の作用をまずin vitroで解析を行った。その結果、培養表皮細胞においてNotchの発現量を変化させその働きを解析した結果、Notch2はNotch1といくつか相違はあるものの、表皮細胞の増殖を抑制して分化を誘導する作用を有することが分かった。この結果から、創傷治癒の際表皮細胞のNotch2の発現が変化することで、表皮細胞は性質が変化して脱分化して再増殖をスタートするのではないかと私は考えた。この考えの検証をはかるため、Notch2が過剰発現する遺伝子導入マウスを作成して生体レベルでこの可能性の検証をはかる必要があると考えている。そのため、マウス受精卵にベクターを導入し120匹以上のマウスをスクリーニングしたが、遺伝子が導入されたマウスは誕生しなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Leukemia cutis developing in a pressure ulcer.2004

    • 著者名/発表者名
      Watanabe H, Okuyama R, Tagami H, Aiba S.
    • 雑誌名

      Acta Dermato Venereol 84

      ページ: 412-413

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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