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2005 年度 実績報告書

皮膚悪性腫瘍における転写因子Stat3の役割とその活性化経路の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15790578
研究機関神戸大学

研究代表者

尾藤 利憲  神戸大学, 大学院医学系研究科, 医学研究員 (50324918)

キーワードStat3 / Squamous cell carcinoma / RNAi / nude mouse
研究概要

Stat3の恒常的活性を有する皮膚有棘細胞癌細胞株を対象とし、Stat3特異的阻害を行うStat3 RNAiを用いて、Stat3の癌細胞における役割を検討した。結果、Stat3の発現阻害を行っても96時間以内では個別細胞死(apoptosis)はフローサイトメトリーによる検討で生じていなかった。1ヶ月以上の長期的Stat3活性阻害では、細胞の成長抑制や標的遺伝子の活性抑制は起こり、細胞周期のG0-G1期における停止が生じた。細胞は形態変化を起こし、やがて緩やかにその成長が停止した。Stat3活性阻害により分裂の停止した細胞の免疫染色による検討ではapoptosisは生じておらず、分化していることが判明した。有棘細胞癌株のヌードマウスへの移植実験では、コントロール処理した有棘細胞癌細胞株が生着し成長を示したのに対し、Stat3活性阻害した有棘細胞癌細胞株は全く成長せず、腫瘍源性が失われていた。上記の結果より、皮膚有棘細胞癌細胞株においては、Stat3活性は、その成長、腫瘍源性に必要であるが、細胞が生存するために必要不可欠とはいえないと結論した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Stat3 activation is required for cell proliferation and tumorigenesis but not for cell viability in cutaneous squamous cell carcinoma cell lines.2006

    • 著者名/発表者名
      Sumita N
    • 雑誌名

      Exp Dermatol 15(4)

      ページ: 291-299

  • [雑誌論文] Responsiveness to autologous sweat and serum in choiinergic urticaria classifies its clinical subtypes.2005

    • 著者名/発表者名
      Fukunaga A
    • 雑誌名

      J Allergy Clin Immunol 116(2)

      ページ: 397-402

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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