1.高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者の精神医学的、神経学的特徴に関する研究:高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者とそれを合併しない患者を対象に精神症状、錐体外路症状の重症度などと予後の比較検討をした。その結果、高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者は精神症状が重度であり、錐体外路症状も高頻度に出現し、その症状も重度であることが明らかとなった。また、予後評価に関しても高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者は予後が不良であることが分かった。以上の結果は国際専門誌において発表した(業績参照)。 2.高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者のMRI画像に関する研究:高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者とそれを合併しない患者を対象にFLAIR MRIを用いてその画像的特徴を比較検討した。その結果、高ビリルビン血症を合併する統合失調症患者のFLAIR MRI画像的特徴として、帯状回前部、海馬、島皮質などが高信号を呈することが明らかとなった。以上の結果は国際専門誌に投稿中である。 3.その他、研究課題に関連すると考えられた貴重な症例を国際誌において発表した(業績参照)
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