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2003 年度 実績報告書

血管内皮増殖因子を利用した腫瘍診断及び内部放射線治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15790657
研究機関金沢大学

研究代表者

吉本 光喜  金沢大学, 医学部, 助手 (00345638)

キーワード血管新生 / 血管内皮増殖因子 / 放射性ヨウ素 / 血管新生イメージング / 腫瘍診断
研究概要

血管新生は腫癌の増殖や転移に必須の役割を果たすことが知られており,血管内皮増殖因子(Vascular Endothelial Growth Factor : VEGF)とそのレセプターが腫瘍血管新生に深く関与している。従って、VEGFレセプターを標的にした放射性医薬品の開発は腫瘍診断や内部照射治療に有用であると考えた。本研究の目標は放射性ヨウ素標識VEGF (I-VEGF)の腫瘍診断及び内部照射治療薬剤としての有用性を検討することである。
VEGFにはいくつかのサブタイプが知られているが、中でも分子量が小さく、レセプターへの高い親和性が期待されるVEGF_<121>とVEGF_<165>に着目し、その^<125>I標識を試みた。今回、高収率・高純度の^<125>I-VEGF_<121>、^<125>I-VEGF_<165>が得られる簡便な方法、条件を検討した。
現在、いくつかのタンパク質を標識する方法が知られているが、応用性の高いクロラミンT法を用いた。さらに、^<125>I-VEGF_<121>の精製にはゲル濾過カラム、^<125>I-VEGF_<165>の精製はヘパリンカラムを用いた。
臨床使用が十分可能な高い放射科学的純度、比放射能で^<125>I-VEGF_<121>及び^<125>I-VEGF_<165>を得ることができた。両者共にシリンジタイプのカラムを使用することにより簡便に精製ができた。しかし、^<125>I-VEGF_<165>の標識率は^<125>I-VEGF_<121>に比べ低かった。これはアミノ酸残基数が増えることにより、構造的にヨウ素が導入されにくくなったため、標識率が低下したと考えられる。
現在、正常ヒト臍帯静脈内皮細胞への各標識体の結合実験及び、担癌マウスを用いた体内分布実験を始めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Obata, A., Yoshimoto, M., et al.: "Intra-tumoral distribution of ^<64>Cu-ATSM : A comparison study with FDG."Nuclear Medicine and Biology. 30(5). 529-534 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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