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2004 年度 実績報告書

血管内皮増殖因子を利用した腫瘍診断及び内部放射線治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15790657
研究機関金沢大学

研究代表者

吉本 光喜  金沢大学, 医学部, 助手 (00345638)

キーワード血管新生 / 血管内皮増殖因子 / 放射性ヨウ素 / 血管新生イメージング / 腫瘍診断
研究概要

昨年度の研究において、臨床使用が十分可能な高い放射化学的純度、比放射能で^<125>I-VEGF_<121>及び^<125>I-VEGF_<165>を得ることができた。本年度は腫瘍モデルマウスを用いて、放射性ヨウ素標識VEGF_<121>及びVEGF_<165>の腫瘍イメージング薬剤や内部放射線治療薬剤としての可能性について検討を行った。
^<125>I-VEGF_<121>は腫瘍に高い集積を示し、投与4時間後まで高集積を維持していた。また、生理的な血管新生が見られる子宮においても高集積が確認された。一方、^<125>I-VEGF_<165>も同様に腫瘍や子宮への高集積が確認された。投与4時間後における^<125>I-VEGF_<121>と^<125>I-VEGF_<165>の腫瘍正常組織比を比較した結果、^<125>I-VEGF_<121>は^<125>I-VEGF_<165>よりも良好、もしくは同等な腫瘍正常組織比を示した。しかしながら、^<125>I-VEGF_<121>は血液への高い放射能集積を示したために、腫瘍血液比の点では^<125>I-VEGF_<165>よりも劣っていた。この血液への高集積の理由は明らかではない。VEGF_<121>はVEGFレセプターのひとつであるKDRに対しVEGF_<165>よりも高い親和性を有していることから、血液中のKDR発現細胞への結合によるものと考えられる。以上の検討から、腫瘍への高い集積性及び滞留性、さらに、良好な腫瘍正常組織比を示した放射性ヨウ素標識VEGF_<121>が腫瘍血管新生イメージング薬剤として有用であることが示唆された。
最終年度はオートラジオグラフィー法や免疫染色法による組織学的な検討から、放射性ヨウ素標識VEGF_<121>の腫瘍血管新生に対する特異性について検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Radiolabeled choline as a proliferation marker : comparison with radiolabeled acetate2004

    • 著者名/発表者名
      Yoshimoto, M., et al.
    • 雑誌名

      Nuclear Medicine and Biology 31(7)

      ページ: 859-865

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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