マイクロセレクトロン用高線量率腔内照射用アプリケータ(Nucletron社製)を内蔵するドレナージチューブの試作品を改良中である。現在の試作品は、径12Fr.のPCTD用のチューブを使用し、内腔に径6Fr.のアプリケータを設置している。 現状では、試作品の改良に向けて、スペーサーの適切な位置と数、ドレナレジチューブにあける穴の位置と数について検証中である。これらの位置については、チューブ留置の手技の際、ガイドワイヤーを使用することを想定し、ガイドワイヤーの通路も直線的に確保することも思案が必要である。同時に、実際の胆管留置の際は、大きな屈曲が必要となることが多いため、試作品のflexibilityも重要で、チューブの屈曲の許容周率の確定も行っている。さらに、屈曲した場合も、ドレナージチューブの内壁とアプリケータの外壁とのスペースが保たれていることも必須であり、ドレナージチューブの内壁とアプリケータの外壁とのスペースに造影剤を注入した上で、撮影実験を行い、アプリケータの偏心性の有無を確認するのと同時に、スペース確保の実証を行っている。 また、次段階は、チューブの耐性について検証を待機しており、移行へ準備も進めている。 1)高温下および低温下での耐性テスト 2)胆汁の様々なPhを想定した耐性テスト 3)模擬線源による走行テストの繰り返し (高線量率腔内照射用アプリケータ内蔵ドレナレジチューブの試作製作過程)12Fr.のPCTD用のチューブを縦割し、内壁にシリコンの小片を全周性に数カ所接着する。また、シリコンの小片接着部材外の壁に、ドレナージ用の穴を適宜開けていく。シリコンの小片の設置目的は、ドレナージチューブの内壁とアプリケータの外壁とのスペーサーとして用いることで、胆汁の流出スペースの確保とアプリケータの在中心性を保つことである。
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