• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

脳虚血におけるVEGF遺伝子発現のPETによる生体画像化の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15790779
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

大和田 敬  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (80332948)

キーワード脳虚血 / 血管新生 / VEGF / HGF / PEF / ポジトロン標識アンチセンス / in situ hybridization
研究概要

脳虚血性疾患において血管新生因子のシグナル伝達は極めて重要であり,それらに関する分子レベルの画像化は脳梗塞の新しい治療法に結びつくものと考えられる.VEGF mRNAおよびHGF mRNAの発現を画像化するため,ポジトロン標識アンチセンスプローブの作成を行い,新たな生体画像化法の方法論の確立を目指した.
我々は前年度に11C-ethylketene法を用いてVEGF mRNAに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドプローブを作成し,in situ hybridizationの結果から最適なVEGFmRNAおよびHGFmRNAに対するアンチセンスプローブのsequenceを選択した.本年度はこのプローブの親和性を調べるために,antisense-BioMagおよびsense-BioMagを用いてin vitro hybridizationの効率を比較した.その結果,sense-BioMag fractionの方に35%の親和性の増加を認めた.これによりポジトロン標識アンチセンスプローブでも塩基特異的結合が起こっていることが示された.
上述の方法で作成したアンチセンスプローブのsequenceにもとづき,VEGF mRNAおよびHGFmRNAに対するBrigati標識アンチセンスオリゴヌクレオチドプローブを用いて,モヤモヤ病の硬膜切片におけるVEGF mRNA発現を組織学的に検討した.モヤモヤ病患者の血行再建術時に切除した硬膜切片を標本としてin situ hybridizationを行った結果,VEGF mRNAおよびHGF mRNAともに陰性であった.
以上より,VEGFmRNA、HGFmRNAに対するポジトロン標識アンチセンスプローブのsequenceを決定し,合成法,及びそれを用いたPETでの非侵襲的画像化法の基礎的方法論を確立した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 両側内頚動脈狭窄・閉塞症に対する外科的血行再建術および血管内治療の併用療法2005

    • 著者名/発表者名
      井上靖夫, 法里高, 上田聖, 小坂恭彦, 天神博志, 大和田敬,峯浦一喜
    • 雑誌名

      脳卒中 27(2)(発表予定)

  • [雑誌論文] 不安障害におけるPET所見と臨床心理学的評価2004

    • 著者名/発表者名
      今堀良夫, 前川晶代, 大和田敬, 笹島浩泰, 峯浦一喜
    • 雑誌名

      Progress in Medicine 24(11)

      ページ: 402-405

  • [雑誌論文] 高齢者眼窩内腫瘍の手術2004

    • 著者名/発表者名
      大和田敬, 笹島浩泰, 立澤和典, 峯浦一喜
    • 雑誌名

      Geriatric Neurosurgery 16

      ページ: 97-100

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi