骨肉腫細胞株Saos-2を用いて分子レベルにおける骨肉腫治療ついてp21導入Adenovirusを感染させp21遺伝子を強制発現しその可能性について検討を行う。p21を強制発現させることにより細胞の増殖抑制、分化を生じる可能性がある。今回の実験では分化の亢進を確認しさらに高度にp21を発現させた腫瘍細胞に於て抗癌剤との薬剤感受性についても検討を行う。 1)p21の発現 p21導入Adenovirusを感染させp21遺伝子を強制発現させwestern blottingにてp21蛋白の強制発現を確認した。 2)p21の影響 ・増殖能→MTT assayを施行し増殖抑制が生じることを確認した。 →細胞数においても増殖が抑制されていた。 ・細胞周期解析 →FACScanにて解析したところp21遺伝子を強制発現させるとG1にて細胞周期が停止することを確認した。 ・分化の影響 →PICP(carboxy-terminal propeptide of type I procollagen)の定量(ELISA法) →osteocalcinの定量(ELISA法) 以上の方法について今後検討する。 薬剤感受性 ・増殖能→MTT assay 以上の方法について今後検討する。
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