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2003 年度 実績報告書

局所麻酔薬の神経毒性とフリーラジカル

研究課題

研究課題/領域番号 15790823
研究機関宮崎大学(医学部)

研究代表者

谷口 正彦  宮崎大学, 医学部, 助手 (70305085)

キーワード局所麻酔薬 / 神経毒性 / 抗酸化剤
研究概要

平成15年度はクロロプロカイン,リドカインの神経毒性に対する重亜硫酸ナトリウムの効果を明らかにすることを目的とした。
まず,以下のように溶液を作製した。
(1)3%クロロプロカイン,+0.2%重亜硫酸ナトリウム+0.2%塩化ナトリウム
(2)3%グロロプロカイン+0.4%塩化ナトリウム
(3)0.2%重亜硫酸ナトリウム+0.2%塩化ナトリウム
(4)0.4%塩化ナトリウム
それぞれ蒸留水で溶解し,溶液のpHを3に調節した。
実験は,セボフルラン麻酔下に体重200〜250gの雄性S-Dラットのくも膜下腔に,32Gポリウレタンカテーテルを後頭骨・第1頸椎間から尾側に約11cm挿入した。24時間の回復期間をおいた後,tail-flick試験を行い薬物投与前のコントロール値を測定した。くも膜下腔に留置したカテーテルを通して,上記で作製した溶液を10連式マイクロシリンジポンプを用いて1μl/minの速度で1時間持続投与した。薬物投与4日後にtail-flick試験を行い,%maximal possibble effectで感覚機能障害の程度を表した。致死量のペントバルビタールを腹腔内投与し,パラフォルムアルデヒドで灌流固定したのち脊髄を取り出し,脊髄円錐から1cm尾側に離れた部分(カテーテル先端が位置する)の馬尾神経を細切し,グリコールメタクリレートで包埋した。ミクロトームを用いて,1μmの厚さで組織を切り出し,光学顕微鏡を用いて組織学的な障害の程度を評価した。
重亜硫酸ナトリウムは,クロロプロカインによる感覚障害と組織学的障害を軽減した。リドカインの神経毒性に対する重亜硫酸ナトリウムの効果については,現在調査中である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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