研究概要 |
近年、3p21.3に存在するRASSF1Aが癌抑制遺伝子である可能性が高いというエビデンスが集積してきた。種々の癌種でpromoterを介したhypermethylationによるRASSFIAの不活性化が証明されている。Meiらは子宮頚癌におけるASSF1Aのhypermethylationの検索では扁平上皮癌の30%、腺癌の12%と報告している。しかしCohenらはASSF1Aのpromorterのhypermtthylationは45%の腺癌にhypermethylationを認めたが、扁平上皮癌には認めなかったと報告し、子宮頚癌における関わりはいまだ不明である。 今回、子宮部扁平上皮癌培養細胞株(QG-U株,QG-H株,SKG-I株,SKG-II株,SKG-IIIa株,SKG-IIIb株,Cagki株,C33A株,HT3株,我々の樹立したYUMOTO株)、子宮頸部腺癌培養細胞株(TCO-1株,OMC-4株,NUZ株,CAC-1株,HeLa株)を用い、まず細胞培養し、DNA抽出、当院受診した子宮頸部扁平上皮癌40例、子宮頸部腺癌19例の癌部と正常部分のDNAの抽出した。今後培養細胞株において、RASSF1Aのmethylationの検索を行い、また3p21.3の種々のlocusにおけるLOHの検索の予定である。
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