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2003 年度 実績報告書

緑内障に対する位置的候補遺伝子アプローチを用いた分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15790986
研究機関大阪大学

研究代表者

岡田 正喜  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90344457)

キーワード緑内障 / 候補遺伝子 / 分子遺伝学
研究概要

緑内障の遺伝子座のなかで,3番染色体長腕のGLC1Cという遺伝子座に着目して以前より研究を行っている。GLC1C領域の中から,原因遺伝子の候補となる遺伝子をゲノムデータベースとバイオ・インフォマティクスを利用して選択した。選択した候補遺伝子は以下の9遺伝子である。NCK1/PCOLCE2/BITE/RBP1/PLSCR4/GPRK7/CHR3SYT/MRAS/MRPS22である。
1)RBP1はレチノール結合蛋白であり,ミエリンの形成に関与している。発現部位は視神経・網膜に発現している。
2)GPRK7はGタンパク質連結型受容体であり,Gタンパク質の活性化を介して別の細胞膜タンパク質あるいはイオンチャネルを活性化する。網膜に発現していることが知られている。
3)CHR3SYTはカルシウム依存性リン脂質結合タンパク質であり,シナプス前部ではカルシウム依存性の神経伝達物質の放出に関与している神経特異的に発現している。
特に上記の3遺伝子は,機能的かつ発現部位より有望である。現在9候補遺伝子に対して,変異スクリーニングを施行中である。変異スクリーニング法としては,遺伝性緑内障患者約100人に対して,候補遺伝子のエクソン領域をPCR法を利用して増幅し,温度変性ヘテロ二本鎖法を用いて行っている。温度変性ヘテロ二本鎖法で変異の疑われたエクソンに対しては塩基配列決定を行った。現在は,発見された変異の頻度が,健常者と緑内障患者との間で有意差があるか検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Makoto Nakamura, Shuji Yamamoto, Masaki Okada, Sei Ito, Yasuo Tano, Yozo Miyake: "Novel Mutations in the Arrestin Gene and Associated Clinical Features in Japanese Patients with Oguchi Disease"Ophthalmology. 発表予定. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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