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2004 年度 実績報告書

細胞外基質代謝からみたミュラー細胞の生物学的作用

研究課題

研究課題/領域番号 15791013
研究機関大阪医科大学

研究代表者

植木 麻理  大阪医科大学, 医学部, 助手 (40330089)

キーワードミュラー細胞 / 酵素免疫法 / コラーゲン / 増殖糖尿病網膜症
研究概要

平成16年度、豚眼を半切し感覚網膜を剥離除去した後、それを0.1%トリプシン+0.2%ヒアルロニダーゼ+4%チキンシラーム液に浸し、45分間インキュベートした。20%FBS+DMEM+HamF12培養液を適量添加した上でホモゲネートし、初代培養を行った。継代培養を繰り返し、抗glutamine synthetase抗体、抗GFAP抗体を用いた免疫染色を行い、本培養系がミュラー細胞であることを確認した。培養細胞をKobayashiらの方法(J Immunoassay,2000)でマイクロプレートに固相化し、酵素免疫法によりミュラー細胞および培養上清に発現しているコラーゲンタイプの解析を行ったところ、V型コラーゲンの発現が多くみられた。I型コラーゲンの発現も僅かながら認められ、ミュラー細胞によりV型およびI型コラーゲンが産生されていることを確認した。また、増殖糖尿病網膜症、糖尿病黄斑浮腫、黄斑円孔、黄斑上膜に対する網膜硝子体手術において得られた硝子体液中に発現しているコラーゲンタイプを、マイクロプレートのウェル上に硝子体液をコーティングし、乾燥後、酵素免疫法により定量することにより調べた。通常、生理的な状態で発現が多く見られるII型コラーゲンの割合が、増殖糖尿病網膜症では他の疾患に比較して減少していることが示された。さらに増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術時に採取した眼内増殖組織を凍結保存したが、今後、発現しているコラーゲンタイプを免疫染色法で調べる予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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