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2003 年度 実績報告書

脈絡膜新生血管の発生・退縮における老化の役割

研究課題

研究課題/領域番号 15791018
研究機関関西医科大学

研究代表者

和田 光正  関西医科大学, 医学部, 助手 (40333215)

キーワード脈絡膜新生血管 / 老化 / サイトカイン
研究概要

方法:実験動物として若年(生後3カ月)、老齢(生後1.5年)の有色マウス(C57BL)を用い、強度光凝固にて実験的脈絡膜新生血管を作成し、光凝固後2週、4週にFluo rescein dextranを心内注入してから眼球摘出を行い、新生血管と脈絡膜を含む脈絡膜、強膜組織をスライドガラス上にflat mountし、蛍光顕微鏡下に観察し、新生血管の大きさを若年と老齢マウスで比較検討した。また、同様のモデルを作成し、眼球摘出を行った直ちに眼球を凍結させ、クライオトームにて凍結薄切切片を作成し、血管内皮細胞増殖因子(VEGF),線推芽細胞増殖因子(bFGF)等の増殖因子の発現を免疫組織化学染色を行って比較検討した。
結果:光凝固後2週では、若年マウス:0.037±0.003mm^3,老齢マウス:0.088±0.019mm^3,光凝固後4週では、若年マウス:0.017±0.003mm^3,老齢マウス:0.062±0.010mm^3と老齢モデルの方が有意に新生血管は大きかった(n=5)。VEGFとbFGFの発現は、光凝固後2週の若年モデルでは新生血管組織内の少数の細胞ののみ発現がみられたのに対し、老齢モデルでは数多くの細胞に発現がみられた。光凝固後4週の若年モデルではそれらの発現はほとんどなかったが、老齢モデルではなおわずかにそれらの発現がみられた。
考案:老齢モデルでは脈絡膜新生血管の安定期にあたる光凝固後2週から退縮期に至る時期においても新生血管促進因子が分泌され続けたことにより、若年モデルよりも新生血管組織が大きくなったと思われた。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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