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2003 年度 実績報告書

組織親和性を持つインプラント体の開発における上皮細胞動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15791088
研究機関東北大学

研究代表者

下西 充  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (40302153)

キーワードマラッセの上皮遺残 / アメロジェニン / アルカリフォスファターゼ / 相互作用 / ラミニン / Type IV コラーゲン / オステオカルシン / オステオポンティン
研究概要

1、培養ヒト歯根膜由来上皮細胞におけるアルカリフォスファターゼ、アメロジェニンの発現を組織化学的、免疫組織化学的あるいはin situ hybridization法にて検討した。その結果、本培養細胞でその発現が共に確認された。培養ヒト歯根膜由来線維芽細胞では、アルカリフォスファターゼのみの発現が観察され、培養ヒト歯肉細胞では、共にその発現は観察されなかった。このことは、本培養ヒト歯根膜由来上皮細胞が歯原性上皮由来細胞であることを示すとともに石灰化能を有することを示すものである。また、アメロジェニンは培養ヒト歯根膜由来上皮細胞であることを示すバイオマーカーになりうる。
2、同一シャーレ内で初代培養ヒト歯根膜由来上皮細胞および初代培養ヒト歯根膜由来線維芽細胞を培養し、その相互作用を観察した。両細胞間は位相差顕微鏡および走査型電子顕微鏡下で明確に分離され、その境界部で、基底膜の主な成分であるラミニンおよびType IVコラーゲンの発現が強く見られた。このことは、両細胞間で基底膜様構造体が形成されていることを示すものである。さらに、この境界部分で、組織の石灰化に必要なタンパクであるオステオカルシンおよびオステオポンティンも強く発現しているのが観察された。なお、歯肉由来上皮細胞と歯肉由来線維芽細胞間では、これらタンパクは観察されなかった。このことは、両細胞間で歯根膜の恒常性維持あるいは再建に両細胞の相互作用が大きく関わっていることを示すものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Jan Eirik Ellingsen: "Bio-implant Interface"CRC PRESS. 448 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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