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2005 年度 実績報告書

組織親和性を持つインプラント体の開発における上皮細胞動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15791088
研究機関東北大学

研究代表者

下西 充  東北大学, 病院, 助手 (40302153)

キーワードマラッセの上皮遺残 / アメロジェニン / アルカリフォスファターゼ / 骨シアロタンパク / オステオカルシン / オステオポンティン / 細胞間相互作用
研究概要

1.培養ヒト歯根膜由来上皮細胞における石灰化能を調べるため、アルカリフォスファターゼおよびコラーゲン以外の骨基質のタンパク(骨シアロタンパク、オステオカルシン、オステオポンティン)、さらにエナメルタンパク(アメロジェニン)の発現を組織化学的、免疫組織化学的およびin situ hybridization法にて検討した。その結果、これらのタンパクは全て培養ヒト歯根膜由来上皮細胞において発現が確認されたが、一方、培養ヒト歯肉由来上皮細胞では上記タンパクは全て確認されなかった。また、培養ヒト歯根膜由来線維芽細胞において、骨基質タンパクは培養ヒト歯根膜由来上皮細胞より弱く確認されたが、エナメルタンパクであるアメロジェニンは確認されなかった。このことは、培養ヒト歯根膜由来上皮細胞が石灰化能を有すると共に、線維芽細胞と異なる石灰化能を有する可能性があることを示すものである。さらに、歯根完成後、直接的あるいは間接的にセメント質の形成に関与するものと思われる。
2.同一シャーレ内で、培養ヒト歯根膜由来上皮細胞および線維芽細胞を共培養し、その相互作用を上記と同じ方法で確認すると、同細胞同士間には明瞭な境界が観察され、その境界部では、in vivoで観察されるような上皮-間葉組織間に存在する主な基底膜の成分(タイプIVコラーゲン、ラミニン)が観察された。さらに、骨基質タンパクであるオステオカルシンは相互作用により線維芽細胞で抑制的に働き、一方、オステオポンティンは線維芽細胞で強く発現していることが確認された。このことは、細胞間相互作用がセメント質の形成および歯根膜の恒常性維持に深く関与することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 培養ヒト歯根膜由来上皮細胞と線維芽細胞の境界面におけるオステオポンチンおよびオステオカルシンの発現2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 充太他
    • 雑誌名

      日本歯科保存学雑誌 49巻1号

      ページ: 92-98

  • [図書] International Congress Series 1284 Interface Oral Health Science2005

    • 著者名/発表者名
      Shimonishi M.et al.
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      Expression of non-collagenous bone proteins in cultured epithelial rests of Malassez

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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