研究概要 |
アパタイトパテの局所止血作用の最適化および安全性の検討 試料の調製 試料には、粉末としてリン酸四カルシウムとリン酸水素カルシウムの等モル混合物を用いた。止血剤として最適の条件を決定するために、練和液として0〜1M中性リン酸水素ナトリウム水溶液に0〜10%のアルギン酸ナトリウムを添加したものを用いた。 1)アパタイトパテと骨との接着能の検討 骨表面から試料が離れるのに要する荷重を測定することで評価した。 0.2M中性リン酸水素ナトリウム水溶液に8%のアルギン酸ナトリウムを添加した試料が最適であった。(journal of Biomedical Materials Research, part B,2004) 2)アパタイトパテの局所止血能の検討 家兎の脛骨に骨孔を作製し、同部に試料を充填する。ポリウレタンスポンジを用いて血液を吸収し、スポンジの重量増加から出血量を求めた。 0.2M中性リン酸水素ナトリウム水溶液に8%のアルギン酸ナトリウムを添加した試料が最適であった。(Journal of Biomedical Materials Research, part B,2004) 3)アパタイトパテの骨芽細胞に対する影響 試料上にヒト骨芽細胞を播種し、その細胞増殖能をMTT法にて検定した。 アルギン酸ナトリウム濃度依存的にヒト骨芽細胞の増殖が促進した。(データ未発表)
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