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2003 年度 実績報告書

マグネットによる歯の移動に対する歯周組織の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 15791213
研究機関広島大学

研究代表者

河田 俊嗣  広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80281161)

キーワードマグネットによる歯の移動 / 血管内皮細胞刺激因子(VEGF) / 痛みを伴わない矯正治療
研究概要

歯科矯正治療において持続的な力を容易に得るためにマグネットによる移動装置を考案した。歯科矯正治療における抜歯症例は,通常第一小臼歯が抜歯される。この間隙は通常日本人の場合7.0mm前後である。この間隙に犬歯を誘導することで,通常よく認められる前歯部の叢生の改善を図る。通常前歯部に叢生が認められる場合に側切歯は,歯科矯正用ブラケットを治療初期においては装着しないことが多く,そのことから中切歯と犬歯間のブラケットの間隔は7mm前後存在する。この間隙を利用してマグネットを同極が向き合うように装着し,犬歯と第2小臼歯は異極が向き合うようにセットする。よって,マグネット装着初期においてマグネットの反発力で犬歯は抜歯した間隙に誘導される。マグネットそれぞれの磁力にもよるが,同部位は離れはじめると力は,弱くなる。次に犬歯と第2小臼歯間にある一定の距離を置いて装着されたマグネットが引き合いはじめる。この部位においては,異極が向き合うように装着される。また,側切歯と犬歯との距離に応じてマグネットを追加するマグネット間が狭くなるのと同時に磁力が強力に作用し犬歯の誘導を行う。
マグネットによる移動により,血管内皮細胞刺激因子(VEGF)が,これまでのワイヤーで移動したものと比べて多く出現していることが解った。このことは,マグネットによる歯の移動が歯周組織に対して血管を多く作るような作用が働いていることが解る。この理由として,磁石の散乱磁場が歯周組織に何らかの作用をして歯の移動に刺激と共にVEGFが多く出現したものと考えられる。臨床的に本結果は,歯の移動に伴う痛みを抑制することができる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 河田俊嗣, 丹根一夫: "口唇口蓋裂における基礎研究と予防の現状"河合 幹,夏目長門. 330 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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