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2003 年度 実績報告書

唾液中での唾液ペルオキシダーゼ活性の測定法の確定

研究課題

研究課題/領域番号 15791222
研究機関九州歯科大学

研究代表者

西岡 孝浩  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (30305825)

キーワード唾液ペルオキシダーゼ / ミエロペルオキシダーゼ / 酸素発生測定 / 分光学的測定
研究概要

自分の刺激唾液を採取(2リットル)し、唾液ペルオキシダーゼの精製を行った。精製された唾液ペルオキシダーゼと市販されているミエロペルオキシダーゼを研究に使用した。ペルオキシダーゼの活性の問題点は唾液ペルオキシダーゼとミエロペルオキシダーゼが似ていることにある。ペルオキシダーゼ活性の抑制物質にはDapsonがあることは知られていたが、この物質はミエロペルオキシダーゼの活性は抑制せず唾液ペルオキシダーゼの活性を抑制してしまうためこの研究においては必要な活性抑制剤になりえない。この実験を通し、その他の物質を試したが結果は思わしくなかった。そこでこれまでの活性測定法から分光学的活性測定法と酸素発生による活性測定法の比較検討を行った。その結果、酸素発生による活性測定法のほうが唾液ペルオキシダーゼの活性を良く示していることがわかった。つまりミエロペルオキシダーゼと過酸化水素は反応しても酸素発生を起こしにくく、たとえ唾液中にミエロペルオキシダーゼが含まれていたとしても唾液ペルオキシダーゼの活性測定に酸素発生の測定を行うにおいては問題にならないことがわかった。
また唾液ペルオキシダーゼ活性の違いに関する研究では当初唾液中で行われる過酸化水素の発生量が関与すると思われたが相関関係が見られず、関与していないことがわかった。また口腔内においては窒素酸化物も唾液ペルオキシダーゼの活性に影響を与えているという可能性が出てきたので現在も研究中である。当大学内の倫理委員会の許可を受けた上でペルオキシダーゼ活性の高い唾液を持つ人間を当大学内から100名近く調査した結果2名の該当者を見つけることができた。研究への協力を要請し、そのうちの1名から快諾をえられたので刺激唾液を採取させてもらい、今後、唾液ペルオキシダーゼを精製する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takahiro Nishioka, et al.: "Determination of salivary peroxidase activity in human mixed whole saliva"Archives of Oral Biology. 48. 397-400 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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