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2004 年度 実績報告書

線維芽細胞におけるLPSシグナルとアデノシンのクロストークの可能性

研究課題

研究課題/領域番号 15791232
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

白數 慎也  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20330144)

キーワード線維芽細胞 / IGF-I / PDGF / adenosin / ATP
研究概要

adenosineおよびATPによりIGF-Iによる増殖能増強は抑制されるが、PDGFによる増強は抑制されないことが明らかとなったので、これらのメカニズムを明らかにする目的で各種キナーゼ阻害剤を用いて解析を進めた。まず、HPLF増殖能に対する各種キナーゼ阻害剤の単独効果を検討したところ、LYは5μM濃度から、SBは10μM濃度からそれぞれ濃度依存的にHPLFの細胞増殖能を有意に減少させることが判明した。また、PDにおいては20および50μM濃度において細胞増殖能を有意に減少させた。
単独で抑制効果を示さないLY 1μM、SB 5μM、PD 10μMを用いて、IGF-IおよびPDGFに対する影響を検討したところ、SBによりIGF-Iによる増殖効果が有意に減弱することが明らかとなった。
続いて、増殖因子にadenosineあるいはATP、さらに各種キナーゼ阻害剤を同時添加した場合の影響について解析を進めたところ、adenosineによるIGF-I増殖の減少効果がSB添加によりさらに有意に減弱することが明らかとなった。しかしながら、LYおよびPD添加ではこのような効果は観察されなかった。さらに、PDGFの場合にはadenosine添加による著変は見られなかったにも関わらず、SB添加に伴う増殖能の有意な減弱が観察された。しかしながら、LYおよびPD添加ではPDGFによる増殖に著変は認められなかった。
一方、ATPによるIGF-I増殖の減少効果はadenosineの場合とは異なりLY、SB、およびPD添加によりいずれもさらに減弱することが明らかとなった。、
また、PDGFの場合にはadenosine同様、ATP添加による著変は見られなかったにも関わらず、LYおよびSB添加に伴う増殖能の有意な減弱が観察された。しかしながら、PD添加ではPDGFによる増殖に著変は認められなかった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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