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2004 年度 実績報告書

Nd:YAGレーザー照射による神経活動電位伝導抑制の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15791249
研究機関鶴見大学

研究代表者

柳澤 隆  鶴見大学, 歯学部, 助手 (90318915)

キーワードNd:YAGレーザー / 活動電位 / アフリカツメガエル / 疼痛緩和
研究概要

これまでの研究によってNd:YAGレーザーには神経線維の活動電位を可逆的に抑制することがわかった。さらに神経線維に黒色色素(墨汁)を塗布することにより伝導抑制効果がより得られることもわかった。このことは臨床的に疼痛緩和目的でレーザー照射する場合、黒色色素の塗布が有効という結果と一致した。本研究は主に基礎的実験による神経線維への伝導抑制効果を調べ、レーザー治療における安全基準の確立に役立てることが大きな目的である。照射条件には照射距離、時間、出力、ファイバーの固定の有無など数多くの要素があり、これらの関係を解明することではじめて安全基準は確立するものである。
今回我々は臨床応用時に推奨されているNd:YAGレーザーの照射法、スイーピングモーション(ファイバー先端を掃くように振りながら照射する動き)という点に着目した。即ち、スイーピング照射は可逆的伝導抑制のために必要な動きであるのか、また神経線維に対して固定しての照射は本当に危険であるのか、といった点についての解明である。実験は神経生理学的検索を用いた。成体アフリカツメガエル触覚神経束を標本として固定し、活動電位を導出した。触圧1gfの触刺激を与え、スパイクカウンターにて触刺激による活動電位頻度を計測、ペンレコーダーにて記録した。レーザー照射前の触刺激応答を計数記録し、照射後の変化を記録した。固定して照射した場合は不可逆的な伝導抑制が容易に認められ、臨床的に注意されてきた照射方法と一致した。また、スイーピングモーションでは以前からの結果同様に可逆的な伝導抑制が可能であることがわかったが、定量的照射条件の設定に開発の余地が残った。今後も様々な照射条件下での基礎的検索を継続し安全なレーザー治療の一助となるべく検索を行いたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 歯周および歯内外科治療後のNd:YAGレーザーと消炎鎮痛剤による疼痛緩和効果の比較2004

    • 著者名/発表者名
      松井康太郎, 他
    • 雑誌名

      日本レーザー歯学会誌 15巻1号

      ページ: 6-13

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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