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2003 年度 実績報告書

心理社会的因子が口腔内環境に与える影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15791260
研究機関日本大学

研究代表者

篠崎 貴弘  日本大学, 歯学部, 助手 (50339230)

キーワード心理ストレス / 内田クレペリンテスト / 唾液分泌量 / 唾液粘度 / 唾液ph / 口臭 / 血中アドレナリン / 血中ノルアドレナリン
研究概要

一般に短期的な心理的な緊張,ストレスが加わった場合,体温上昇,脈拍数上昇とともに,口渇,唾液性状の変化などといった口腔内環境にも影響が現れる。その結果一時的な緊張性口臭が発せられることは日常よく経験する。私は,このような一連のメカニズムを解明するため,内田クレペリンテストによる心理ストレスを被験者に与え,15分間混合唾液分泌量,唾液ph,唾液粘度,血中アドレナリン,血中ノルアドレナリン,口臭を測定し,知見を得た。
結果
10名の平均年齢25.4歳の被験者(男性6名,女性4名,いずれも口腔内にはカリエス,歯周疾患,及び不良補綴物がなく,清掃状況が良好なもの)に対し,内田クレペリンテストを施行した結果,
1.唾液分泌量は6.7ml/15minから6.5ml/15minへと減少した。
2.唾液粘度は2.84dynから2.9dynへと上昇した。
3.唾液phは7.09から7.22へと上昇した。
4.血中アドレナリンは33pg/mlから35.4pg/mlへと増加した。
5.血中ノルアドレナリンは342.6pg/mlから437.4pg/mlへと増加した。
6.口臭は29ppbから48ppbへと増加した。
以上より,内田クレペリンによる心理的ストレスが加わった時,分泌唾液量,唾液粘度,唾液phなどの物理的性状に変化を与え,また血中カテコラミンにも変化が起こり,口腔常在菌による口臭産生に影響が起こり口臭の変化に影響を与えたことが示唆された。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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