本研究は災害時にリスク対処に関する教育方法を構築することを目的とするもので、看護系大学生とリスクが高い職場で働いている看護師のリスク認知を比較をし、リスク認知の構造を明らかにすることを目指している。平成15年度は文献検討及び質問紙作成を行った。 平成15年1月〜7月:主観的確率を用いた災害に対する認知の検討 自然災害、人為的災害など13項目の主観的確率を看護系大学生128名に調査した。この調査はリスク認知の一側面である主観的確率を求めた。その結果、人為災害より自然災害のリスク認知が高かったものの、マスメディアの影響を受けていることが推測された。 平成15年8月〜12月:リスク認知に関する文献検討 質問内容の吟味のためにリスク認知に関する文献を看護、心理、工学系より収集し、リスク認知に影響を及ぼす要因を整理した。 平成16年1月〜3月:リスク認知を測る調査用紙の作成と調査依頼対象の検討 調査項目の選定し、パイロットスタディを施行した。また、病院規模や災害医療拠点病院など偏らないように病院のピックアップ(約50施設)し、依頼め準備を行った。
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