研究概要 |
本研究が目指すところは,統合失調症患者に対する一看護介入としての服薬心理教育に関する実践的な看護理論を構築することである. 研究初年度に当たる今年度は,「看護師による運営」「服薬教育」「心理教育」ということにこだわり,統合失調症患者に対する服薬心理教育プログラムの開発にかなりの時間を費やした.プログラムを開発するにあたっては,グループの構造はもとより,セッションで取り上げる内容の選定,理解を促すための解説方法の検討,教育用教材のレイアウトについて慎重に検討した、そして,「患者教育用」と「看護師教育用」の2種類の教育用教材,いわゆる服薬心理教育モジュールを作成した. 開発したプログラムは,1クール6セッションで構成しており約1ヵ月半を要する関係から,現時点では3グループ目を運営しているところである.従って,今年度はデータを蓄積することと,服薬心理教育に参加する患者グループのより良い運営方法について検討を重ねているところである.
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