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2004 年度 実績報告書

がん患者の疼痛マネジメントの充実に向けた卒後教育プログラムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15791324
研究機関天使大学

研究代表者

小島 悦子  天使大学, 看護栄養学部, 講師 (00326612)

キーワードがん患者 / 疼痛マネジメント / 看護師 / 判断
研究概要

がん患者の疼痛マネジメントにおける看護実践能力発展のプロセスを明らかにするために、比較的新しく開設された緩和ケア病棟に勤務する看護師8名を対象に、1人につき1〜4回のインタビューを実施し、疼痛のあるがん患者に関わった場面から疼痛マネジメントの実際、一般病棟と緩和ケア病棟における疼痛マネジメントの違い、疼痛マネジメントを困難に感じる場面について自由に語ってもらった。参加者の承諾を得て録音したインタビュー内容から逐語録を作成しデータとした。データから疼痛マネジメントに関して書かれてある部分に着目して概念を生成し、概念の有効性を検討しながらカテゴリーを生成した。対象者には研究協力について文書と口頭で説明を行い同意を得た。分析の結果、がん患者の疼痛マネジメントにおける実践的知識獲得のプロセスには、エキスパートへ変化していくにつれ、「漠然した目標」から「痛みゼロを目標」「病状を踏まえた目標」という【疼痛コントロールの目標設定】に変化がみられた。その前提として、実際にがん患者の疼痛緩和を体験する中で【痛みのイメージ】として「仕方がない」から「何かできる」というイメージの変化が必要と考えられた。また実際に観察で得た情報と使用する鎮痛剤と効果、病態をつなぐ【結び付け】という作業が行われるが、初心者では‘指示通り'あるいは‘前回通り'という「マニュアル化された思考」でケアの判断を行っているため、‘その人によって違う'‘いろいろやったけど上手くいかなかった'というように実践経験が漠然としていた。しかしエキスパートは複雑な痛みが出現しても病態と効果のある鎮痛剤、痛みの性質をいつも関連付けた「循環型の思考」を行っているため、経験が次のケアに活かせていた。「循環型の思考」による【結び付け】が行われるためには、同僚の問いかけ、自律が求められる環境、わかっている人の存在、自己内省が必要と考えられた。(798文字)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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