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2003 年度 実績報告書

要介護高齢者の介護者における介護の肯定的側面とその関連要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15791333
研究機関山形大学

研究代表者

右田 周平  山形大学, 医学部, 講師 (50302295)

キーワード介護肯定感 / 介護者 / 要介護高齢者
研究概要

1.要介護高齢者の介護者が介護の経験を通して自宅で介護することについてどのような肯定的な受け止めをしているのかを検討するために、A県B市にある某訪問看護ステーション利用者の介護者8名に対し,介護の経験を通してよかったと感じることについて、30分から1時間程度の半構成的面接調査を行った。面接の過程は録音機器に電磁的に記録し、後に逐語録を作成した。逐語録から介護の体験で介護者が介護を肯定的に受け止めていると考えられる状況や関連していると考えられる要因に関する文脈を抽出して、1つの意味のある文脈に対して1つのラベルを作成し類似する内容をまとめた。
2.介護者の肯定的な体験として以下の項目にまとめられた。(1)保健医療福祉制度の理解や活用,介護方法の習得,等の介護の経験が自分自身の向上になった(2)要介護者や自分の健康や病気に気をつけるようになった(3)要介護者や子や孫を含めた家族の絆が深まった(4)介護を経験することによってはじめて介護は大変だけではないことに気づいた,などである。介護者は介護の経験を通して多様な介護の肯定的側面を体験していることが示され,今後,肯定的側面の関連要因や介護負担感との関連性を調査することは介護者の負担感を軽減する方策を検討できる可能性がある。
3.今後の検討課題として、これらの抽出した文脈や類似する内容をまとめたものをさらに妥当性の高いものにするため複数の看護学研究者で検討する予定であり、また介護の肯定的側面を測定すると考えられる項目について吟味し来年度の研究課題につなげる予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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