研究概要 |
【研究I】 母親の養育意識や養育行動に関連する文献検索を行った。なお雑誌は、Child Developmentの1980〜2003年を中心に、infant, mother, attachmentをkey wordとして文献検索した。50件の文献を翻訳しその中から子どもの発達に関連すると考えられる要因を抽出した。 【研究II】 乳幼児健診に携わっている保健師5名に、健診にかかわる中で、気になることとアセスメントの視点を中心に(1)子どもの発育や発達で気になること、(2)母親の養育意識や養育行動で気になること、(3)親子関係で気になること、(4)健診での観察の視点についてインタビューを行った。いずれの保健師も親子のコミュニケーションが気になるとしており、子どもへの声かけ、遊び方、接し方について気になる点があるとしていた。さらに子どもの生活リズムの乱れとして遅くまで起きている子どもの増加やテレビやビデオ任せの育児の増加を指摘していた。健診では母親の表情と子どもへの関わり方を重視してアセスメントしているとしていた。さらに乳幼児を持つ母親5名には、育児をする中で困ったこと、分からなかったことと乳幼児健診での支援内容や希望についてインタビューを行った。子どもと2人きりでいる生活へのいらだちやあせり、子どもの発達を考えた関わりの不足があることがわかった。 【研究III】 研究IおよびIIの内容を検討し、A市保健センターの健診対象者に母親の養育意識・養育行動に関する項目とテレビや睡眠や食事などの日常生活の情報も把握できる項目を設定し、プレテストを実施分析。
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