研究課題/領域番号 |
15800003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
寺崎 誠 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20111586)
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研究分担者 |
宮崎 信之 東京大学, 海洋研究所, 教授 (40101464)
福代 康夫 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (10165318)
古谷 研 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30143548)
乙部 弘隆 東京大学, 海洋研究所, 講師 (10169328)
新井 嵩臣 東京大学, 海洋研究所, 助手 (70323631)
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キーワード | 沿岸 / 三陸 / 東南アジア / 環境 / 保全 / 海洋汚染 |
研究概要 |
環境調査では4月から10月まで大槌湾中央部に海底設置型ADCP3基を設置し、中央断面の表層がら海底までの海水変動の時系列観測を行った。前年度とあわせて一年間の良好な結果が得られたので、湾内の海水交換の季節変化が論議できる。毒化貝類の毒量の迅速な測定のための機器の開発を目指し、昨年度までに作成した麻痺性貝毒の簡易分析キットの定量性の向上を図ることを目的に研究を進め、検液中の検出感度の低い麻痺性貝毒成分を感度の高い成分に変換する前処理法を見いだすとともに、化学兵器禁止条約で厳しく制限されているサイトキシンに替わる標識付誘導体の合成に成功した。これらを簡易分析キットに応用することにより、貝の毒成分だけでなく海域に発生する原因微細藻も高い精度で検出できることも明らかになった.海洋生物の生態系の食物連鎖の中で重要な位置にある小型甲殻類のワレカラでは、有機スズ化合物による暴露の生物影響が卵発生期と孵化後で異なることが解明された。特に初期の暴露が雄を雌化する作用が明らかにされたことは大きな成果である。有害化学物質による汚染により、免疫力の低下が引き起こされインフルエンザなどのウイルスによる感染症が起こされるが、A型インフルエンザウイルスが3種んもアザラシ類から明らかにされた。大槌湾周辺で北洋から戻ったシロザケ親魚にデータロガー・カメラロガーを装着させ回遊行動を解析した。
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