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2015 年度 実績報告書

ポーラス金属酸化物光アノードのナノ構造制御による高効率太陽光水分解

研究課題

研究課題/領域番号 15F14909
研究機関新潟大学

研究代表者

八木 政行  新潟大学, 自然科学系, 教授 (00282971)

研究分担者 CHANDRA DEBRAJ  新潟大学, 自然科学系, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2015-04-24 – 2017-03-31
キーワード光触媒 / メソポーラス材料 / 可視光水分解 / 光アノード
研究実績の概要

高効率太陽光水分解系の水の光酸化アノードとして、Fe2O3、WO3などの可視域n-型半導体電極に高い関心が寄せられている。高い表面積を有する結晶性メソポーラス金属酸化物半導体電極は、通常の金属酸化物半導体電極よりも高い光アノード特性が期待される。しかし、多くの金属酸化物で高温での結晶化の際にメソポーラス構造が崩壊してしまうため、結晶性メソポーラス金属酸化物の合成は困難である。本研究では、親水性芳香族部位を有する界面活性剤テンプレートを利用した独自の手法を用いて小細孔を有する結晶性メソポーラス金属酸化物半導体光触媒の合成に挑戦すると共に、その細孔構造制御を目指して研究を行った。TEM測定より、作製したWO3/PAL2-16表面には直径約3 nmの細孔が規則正しく形成されているのが確認された。窒素下で焼結(450 ºCまたは550 ºC)した後、酸素雰囲気下に変更して焼結を続けると、WO3が結晶化するため規則的な構造がやや壊れる傾向を示すものの、メソポーラス構造が保持されることが分かった。空気下で作製したWO3サンプルでは、メソポーラス構造が保持されなかったことより、窒素/酸素の雰囲気変更が重要であることが示された。窒素下で焼結することによりPAL2-16キレート剤が炭化され、これがメソポーラス構造の支柱となるため、結晶性メソポーラス構造が保持されたと考えられる。WO3/PAL2-16電極を用いた光触媒反応では、バルクのWO3電極と比較して、電荷量が6.6倍向上し、酸素発生量も12倍に向上した。このように、結晶性メソポーラスWO3電極が高い光電気触媒活性を示すことを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Open pore architecture of an ordered mesoporous IrO2 thin film for highly efficient electrocatalytic water oxidation2015

    • 著者名/発表者名
      D. Chandra, N. Abe, K. Saito, T. Yui, M. Yagi
    • 雑誌名

      ChemSusChem

      巻: 8 ページ: 795-799

    • DOI

      10.1002/cssc.201402911

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-12-27  

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