研究課題
シロイヌナズナのマイクロアレイ解析を詳細に行った。地上部のタイムコース(0h、3h、6h、12h、24h)、根部、また根部及び地上部での全身応答についてRNAを調製しマイクロアレイ解析を行った。得られたマイクロアレイデータのうち地上部タイムコースの解析結果を用いて、過酸化水素応答を担う転写制御配列をプロモーター領域より多数予測した。また、並行して生物・環境ストレス応答(細菌性斑紋病(シュードモナス)感染、黒斑病(アルタナリア)感染、エリシター応答、傷害、塩、低温、紫外線、高温、高浸透圧、乾燥、他)及びストレス系植物ホルモン応答(ジャスモン酸、エチレン、ABA、及びサリチル酸)の外部マイクロアレイデータを取り込み転写制御配列を予測した。これらの予測結果を過酸化水素応答を担う予測配列と参照することで、多数の過酸化水素応答配列候補を分類することができた。これらの解析結果については過酸化水素応答を担う転写制御ネットワークの部分的な解明結果と合わせて投稿準備中である。予測された過酸化水素応答配列候補をそれぞれの分類グループから満遍なく選抜し計20程度の候補配列を得た。これらについてそれぞれ合成プロモーターを作成しレポーター遺伝子であるナノランタンをドライブさせシロイヌナズナへ導入した。現在植物へのアグロバクテリアの感染とT1種子の調製は完了しており、薬剤耐性を指標として形質転換体の選抜とライン化を進めている。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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