研究課題/領域番号 |
15F15098
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
加藤 健太郎 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (30401178)
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研究分担者 |
ADEYEMI OLUYOMI 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2015-10-09 – 2018-03-31
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キーワード | 金属ナノ粒子 / トキソプラズマ |
研究実績の概要 |
前年度までに、金属ナノ粒子を用いて、トキソプラズマ原虫の増殖阻止に働くかを解析した結果、特に銀ナノ粒子が原虫の分裂・増殖阻止に働くことを証明した。本年度は、より細胞に取り込まれやすい形態にすることを目指し、金及び銀ナノ粒子にアミノ酸被覆を行った。トリプトファン以外のアミノ酸で被覆した金属ナノ粒子は、宿主細胞に毒性が強かったり、そもそも原虫の増殖阻止に効果が小さかったため、トリプトファン被覆の金及び銀粒子に関して、その後の解析を行った。トリプトファン被覆がきちんとできているかを解析するため、透過型電子顕微鏡で解析を行った結果、金及び銀ナノ粒子の各々において、トリプトファンの被覆が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初は金属ナノ粒子について抗トキソプラズマ効果を解析する計画であったが、研究の進展に伴い、アミノ酸被覆した金属ナノ粒子についてもその抗トキソプラズマ効果を解析する必要が生じため、アミノ酸被覆した金属ナノ粒子の作製とその被覆について、透過型電子顕微鏡での確認を行った。
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今後の研究の推進方策 |
被覆の確認された金属ナノ粒子を用いて、その後の原虫阻止試験を行う。特に、原虫のシスト(休眠型虫体)に対するナノ粒子の効果を解析する。以上を今度の研究の推進方策とする。
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