研究実績の概要 |
高活性リグニン分解菌Phanerochaete sordida YK-624株の菌体及び培養液由来の各種有機溶媒可溶物がリグニン分解に与える影響を調査した結果、菌体由来n-ヘキサン可溶部、酢酸エチル可溶部にリグニン分解誘導・促進活性が認められた。これら溶媒可溶部から化合物1~4を単離し、これらがリグニン分解に与える影響を調査した。その結果、化合物1にリグニン分解誘導・促進活性が認められ、構造を解析した結果、ergosterol(EG)と同定された。EGにはリグニン分解酵素産生向上効果も認められた。 直接のリグニン誘導・促進物質はEGではなく、その代謝産物がリグニン分解を誘導・促進していると考え、P. sordida YK-624株におけるEG代謝産物の探索を行った。その結果、ergosta-4,6,8(14),22-tetraen-3-oneを代謝産物として同定した。
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