研究課題/領域番号 |
15F15120
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
平澤 恵理 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50245718)
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研究分担者 |
KEREVER AURELIEN 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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キーワード | 自閉症スペクトラム / 拡散テンソル画像 / 脳透明化技術 / 3Dイメージング |
研究実績の概要 |
自閉症スペクトラムとは、自閉症や特定不能の広汎性発達障害などの各疾患を広汎性発達障害の連続体の1要素として捉えた総称である。自閉症だけでも現在国内に推定36万人、知的障害や言語障害を伴わない高機能自閉症など含めると120万人とされる。本研究は、申請者のイメージング技術の精密性、独創性を活かし、自閉症スペクトラム等発達障害の早期発見サロゲートマーカー探索・同定に向けた基礎研究を行う。本研究による成果は、脳の可塑性が高い発達期における自閉症の早期診断を可能とし、介入の有効性を高めることができる。現在までに透明脳を使った3Dイメージング像の取得に成功し、神経細胞や軸索を可視化した透明脳の微細構造の詳細の評価を行い、MRIデー タの解析結果と対比を行い一部の結果を報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
7T,MRIの撮像が予想以上に時間がかかり律速段階となっている。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度 平成27年度に続き、28年度もマウスのMRI撮像及び透明脳化処理を続けると共に、画像解 析を進める。MRIデータ解析の結果から自閉症と特に強い相関を示す脳梁及びそれ以外の解剖 部位を特定し、透明脳と比較解析を進めることを目的とする。具体的には、MRIデータ解析の結果特に強い相関 を示した解剖部位を中心に各種染色(抗NF-H 抗体, myelin basic protein, GFAP, laminin) を行い、3次元構築されたvolumeデータから、神経軸索密度、樹状突起構造、神経膠細胞、血 管構造の定性評価、定量評価を行う。 MRIデータの結果との対比を行い、拡散MRI解析の堅牢性を検証する。成果は国内外の学会及 び論文として発表する。
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