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2016 年度 実績報告書

新ウイルスライフスタイル:dsRNAウイルスを宿主とする裸のssRNAウイルス

研究課題

研究課題/領域番号 15F15391
研究機関岡山大学

研究代表者

鈴木 信弘  岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (70206514)

研究分担者 ALAM MD.  岡山大学, 資源植物科学研究所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2015-11-09 – 2018-03-31
キーワードヤドヌシウイルス / ヤドカリウイルス / 菌類ウイルス / dsRNA
研究実績の概要

[yado-kari virus 1のyado-nushi virus1への複製依存性と宿主との相互作用]
5) 粒子トランスフェクション法によるYnV1単独感染株、混合感染株を作出した。YnV1には3つの変異型が確認されており、それぞれについて単独感染株、混合感染株を作製することに成功した。6) YkV1感染性完全長cDNAの作製し、YnV1単独感染株に導入することでYkV1の「ヤドカリ性」を証明する(RNA Virophageの証明)。7) 感染性クローンが得られたので、各種変異株(RdRpモティーフ、ポリプロテイン切断部位等)を作成し、それらのYkV1複製能への影響を調べた。その結果、RNA依存RNA合成酵素の触媒残基GDDの欠失あるいは置換変異株ではYkV1の複製能は消失した。また、2A-likeプロテアーゼの触媒残基の置換変異株でも同様の傾向が認められた。これは非常に大きな成果と言える。8) 白紋羽病菌と分類上目が異なるクリ胴枯病菌(モデル糸状菌宿主)での複製能を調べた。これまでのところ、陰性の結果が得られた。クリ胴枯病菌の免疫不全株で試したが、陰性であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画に従って、研究が進んでいる。

今後の研究の推進方策

10) H28年度実施項目5), 6)で得られた単独、混合感染株のウイルス蓄積量、培養性状を比較解析することで、YkV1のYnV1へのウイルス学的、生物学的影響を明らかにする。11) YkV1の複製にYnV1の複製が必要かあるいはYnV1のCPだけが供給されれば良いのかを明らかにするため、白紋羽病菌、クリ胴枯病菌のYnV1 CP遺伝子形質転換体を作成する。12) 10)で得られる形質転換体でYkV1が複製可能かを調べる。各年度の項目を実施することで、ウイルス学の常識を覆すコンセプト「RNA型の新奇Virophageの感染戦略・両ウイルスの唯一無二の共生関係」を確立する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The replication and expression strategies of Yado-kari virus 1 (YkV1)2017

    • 著者名/発表者名
      Alam, Md. M. and Suzuki, N
    • 学会等名
      新学術領域「ネオウイルス学」成果報告会
    • 発表場所
      東京大学医科学研究所
    • 年月日
      2017-02-07

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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