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2017 年度 実績報告書

外因性神経調節ペプチドの受容機構の神経回路学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 15F15394
研究機関京都大学

研究代表者

大日向 耕作  京都大学, 農学研究科, 准教授 (00361147)

研究分担者 KARIM MD REZAUL  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2015-11-09 – 2018-03-31
キーワードショウジョウバエ / グルーミング / ペプチド / ドーパミン / D1受容体
研究実績の概要

これまで抗不安薬や抗うつ薬のスクリーニングにマウス等のげっ歯類が使用され行動学的評価法の基盤が確立している。一方、ショウジョウバエは、神経回路研究のモデル生物として優れているが、行動学的評価法の基盤が確立されていない。そこで我々は、まず、ショウジョウバエを用いた簡便な行動学的解析法を確立した。具体的には、ショウジョウバエの飼育バイアルから餌を取り除いた後に、サンプルを溶解した水を自由摂取させ、96穴マイクロプレートに移動し、その行動をビデオカメラで撮影し、一定時間の行動を測定する。Grooming, Walking, No movementの3つに状態に分類し、それぞれの時間を合計した。
この新しく確立したショウジョウバエの行動学的評価法を用いて、各種ペプチドの投与効果を検討した。その結果、大豆の主要な貯蔵種子タンパク質であるβコングリシニン(CG)の酵素消化により生成する10残基ペプチドβCG(323-333)が、後肢のグルーミングを促進することが明らかとなった。これまで、後肢のグルーミングにはドーパミンD1受容体の活性化が関与していることが報告されている。そこで、βCG(323-333)の後肢グルーミング促進作用にD1受容体が関与しているかD1ノックアウトハエを用いて検討した。その結果、野生型において認められるβCG(323-333)による後肢グルーミング促進作用は、D1ノックアウトハエでは消失した。したがって、βCG(323-333)による後肢グルーミング促進作用には、D1受容体の活性化が関与していることが明らかとなった。βCG(323-333)は、D1受容体に直接結合しないことから、内因性のドーパミン放出を亢進し、ドーパミンD1受容体を活性化していると考えられる。これらの研究成果の一部は国際英文誌Biochemical and Biophysical Research Communications (Karim et al. 2018; 499(3): 454-458)に発表した。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Soy undecapeptide induces Drosophila hind leg grooming via dopamine receptor.2018

    • 著者名/発表者名
      Karim MR, Yanagawa A, Ohinata K.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 499(3) ページ: 454-458

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2018.03.162.

    • 査読あり / 国際共著

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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