研究課題
H28年度では、前年度の実験を継続し、卵核胞期の未成熟卵母細胞(卵)ガラス化冷却により、早期の卵核胞崩壊による核成熟を引き起こすこと、通常ではない時期で第二減数分裂期に達することを明らかにした。しかしながら、細胞質成熟について、ATPやグルタチオン(GSH)濃度、さらには卵丘細胞の膨潤化という指標は、核の成熟度あるいはtranszonal projections (TZP)の解離にかかわらず、培養時間に同期していた。また、ガラス化冷却液の処理により、核小体前駆体(nucleolus precursor body)の断片化(小型の核小体前駆体の増数)やF-アクチンの形態変化をもたらしたが、その後の培養を行うことで修復することが明らかになった。ガラス化冷却による、核成熟の早期化が卵の加齢や他のメカニズム(アポトーシスの誘導や細胞質内mRNAの消失)が考えれた。また、目標としていたアポトーシスの発生状況をTUNEL染色、アポトーシス検出キット等により調査した。また、Fura 2AMによる細胞内カルシウムイオンの動態の検出にも着手した。これらの結果については現在解析中である。なお、予定より6ヶ月短縮し、H28年3月末で終了した。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)
Reproduction, Fertility and Development
巻: - ページ: -
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