今後の研究の推進方策 |
日本の農耕地土壌においてバイオ炭によるN2O発生抑制効果およびそのメカニズムを土壌インキュベーション実験により明らかにするために、以下の実験を行う。 (1)28年度はバイオ炭によるN2Oの削減が微生物的な要因によるものか、非生物的要因によるものかを明らかにするための実験を行う。 ①土壌2種:黒ボク土、灰色低地土、②バイオ炭4種(もみ殻燻炭、竹炭、木炭2種)、③滅菌2処理:オートクレーブ滅菌処理および非滅菌処理、④窒素処理5処理:無窒素、NH4+-N, NO3-N, NO2-N, NH2OH-N;土壌(2)×炭(4)×滅菌(2)×窒素(5)×3連=240 (2)バイオ炭(4種)による無機態窒素(NH4+-N, NO3-N, NO2-N, NH2OH-N)の吸着および脱着について調査する。 (3)29年度は、15Nトレーサー法を用いて微生物によるN2Oの発生経路を明らかにする。 (4)研究期間中において、土壌から発生するN2Oに関するレビュー論文を共同執筆する。
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