研究課題
熱帯熱マラリア感染防御ー伝播阻止両機能を搭載したコンポーネントーDNAハイブリッド型BDESワクチンおよび同じ遺伝子カセットをもつHuman adenovirus type5 (AdHu5)を構築し、in vitro機能解析およびin vivoワクチン効果解析を行い、下記の成果を得た。(1)Pfs25-PfCSP融合型BDESワクチンを作製し、ウイルス粒子上にこの融合タンパクが発現・提示されていることをウエスタンブロッティングで確認した。(2)BDESの特長である哺乳類細胞へのtransduction効率を間接蛍光抗体法により確認した。膜非透過条件でも強いシグナルが細胞膜に検出されたことから、効率よく膜表面にPfs25-PfCSP融合型タンパクが提示されていることが明らかとなった。(3)Pfs25-PfCSP融合型AdHu5ワクチンを作製し、この融合タンパクが発現・提示されていることをウエスタンブロッティングおよびFIAで確認した。(4)AdHu5-prime/BDES-boost heterologous 免疫法を用いて、マウスへの接種実験を行い、細胞性免疫についてはELISPOT法でPfCSPペプチド特異的なIFN-g産生細胞の存在が確認され、液性免疫についてはELISA法により抗PfCSP, 抗Pfs25抗体産生が確認された。(5)感染防御および伝播阻止効率をマウスモデルで評価するために、Pfs25-PfCSP double chimeric transgenic parasitesを作製し、Pfs25, PfCSPの発現を確認した。(5)免疫マウスにPfs25-PfCSP double chimeric transgenic parasitesをチャレンジ感染させ、その感染防御効果を検証中である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (14件)
Scientific Reports
巻: 8 ページ: 3896-3908
10.1038/s41598-018-21369-y
Parasite Immunology
巻: 39 ページ: e12498~e12498
10.1111/pim.12498
Malar J
巻: 16 ページ: 390-399
10.1186/s12936-017-2039-x