1. 高等学校1年の授業において、ICTを活用したグループ活動を実施(20時間程度)。 反転学習のための映像コンテンツを作成し、これを活用して4人1グループによる協働学習活動を行った。授業評価アンケートなどの結果から、ICTを活用することで、生徒の学習への取り組みが、より主体的なものになることが実証された。中学と高校の接続としても一定の効果が得られた。 また、タブレットPC上におけるGeogebraなどのソフトウェアを活用することで、従来のPCに比べ容易にコンテンツを制作することができた。生徒も従来のPCを活用した授業に比べて参加しやすいものとなった。 2. 高等学校1年の授業において、Geogebraを用いた探究活動を実施(8時間程度)。 教材は数学A「図形の性質」で扱われる代数的作図を柱とし、数学Ⅱ「図形と方程式」にある軌跡の内容を含めた。各グループでタブレットPCを共有し、動的数学ソフトの特徴を生かした探究活動を実施した。 生徒へのアンケート結果から、証明の作成など論理的な力を育む活動上においても、ICTの活用が大きく寄与できることが実証された。 3. 到達度の客観指標については、模擬試験の成績も活用する。これについては長期的視野に立って 教育効果の検証を継続する。 4. 上記の成果については日本数学教育学会で口頭発表を行った。 また、2016年7月に開催されるICME13においてもポスター発表を行う予定である。
|